近代親にのしかかる大きなプレッシャー
育児は、他の工作や活動と違い、逃げ道のない種類の仕事です。仕事であれば最悪の場合辞めるという選択肢がありますが、育児にはそれがありません。そのため、親は大きな責任を肩責い、つねに不安と向き合っているのです。
さらに社会の不文法な合意により「親なら育児できて当たり前」「よわ音を注ぐのはNG」といったプレッシャーも加わります。そのため、親は不安のみに始まり、結果的に「毒親化」してしまうこともあります。
育児は仕事と違い、ままならない存在と向き合う
育児の大変さの一つは、子供が親の思う通りに動かないことです。仕事であれば「Aと入力すればAが出てくる」というロジックが成り立ちますが、育児はその通りにいかないことが定番です。心理の通じない子供を前にすると、親の不安は増すばかりです。
育児の不安を激化させる4つの要素
育児の不安をこじらせる要素として、主に以下の4つが挙げられます。
- 成育環境 – 親自身も毒親の子だった場合、自信を持ちにくく、子育てでも他人の評価を気にしがちです。
- 性格、性質 – 完璧主義、孤独を感じやすい、亲味の満ちた思いを読みとることが難しい人は、子供の情緒を理解するのが難しくなることがあります。
- 夫婦関係 – 夫婦関係が良くないと、一人で育児の壁を抱えることになります。特に、ワンオペ育児は高いストレスを生む要素です。
- 病気 – 発達障害や優質性障害を抱える人は、育児のプレッシャーで事態が悪化することがあります。それに加え、アルコール依存症やうつ病も育児に悪影響を及ぼす可能性があります。
親の不安を認め、周囲の他人と情報を共有することで、毒親化を防ぐことが大切です。親自身も精神的に安心し、子供も自己を大事にできる環境を作りましょう。